2023年~2025年に景気循環のゴールデンサイクルがやってくる
景気というのは天気図でいうと
・曇りまたは雨:景気が悪い→経済の成長が減速または失速する、
企業の利益が伸びないまたは減益になる
・晴または曇り:景気が良い→経済の成長が加速する、企業の利益が伸びる
という感じになります。
但し、天気の方は不規則に変化しますが
景気の方は良くなる時期と悪くなる時期が
ほぼ一定の間隔で繰り返し循環することが知られています。
循環には4種類の波があります。
短いものから長いものに順番に書きますが、
①短期循環:キッチンの波、周期4.6年
②中期循環:ジュグラーの波、周期9.4年
③長期循環:クズネッツの波、周期25.6年
④超長期循環:コンドラチェフの波、周期55.5年
この4つの波が2023~2025年にかけて
いずれも上向きになるので、嶋中さんはこの期間のことを
ゴールデンサイクルと呼んでいます。
そして今年2022年については第1四半期と第2四半期
つまり6月までは景気はパッとしないものの
第3四半期から第4半期にかけて、つまり2022年の後半は
2023年から始まるゴールデンサイクルの助走期間と位置付けています。
したがって、日経平均株価の方も2022年は冴えない動きになるものの
年後半には底入れが完了して上向きに転じると予想しています。
なお、ついでに述べておきますが中期循環のジュグラーの波は
2022年第3四半期から2027年第1四半期にかけて
上向きの状態が続きますので、この間については
日本の株価に関しては弱気ではなく強気で臨むべきでなはいでしょうか。
嶋中さんの講演レポート
https://www.yamagatabank.co.jp/corporation/kakusyu/research/img/202203.pdf
日経平均の適正な水準はいくらか?
マーケット・アナリストの荒野浩さん
私の相場の先生のうちの一人です
先週のYOU TUBEで日経平均の水準について話をされました
その話の内容を要約してみましょう。
今年上半期の日経平均のPER(株価収益率*)は
*株価が1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍まで買われているか、すなわち1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度である
12.5~13.5倍の間にほぼ収まっている
つまり、余程のことがない限りはこの数値の間を
今年上半期の株価は行ったり来たり繰り返してきたわけです。
そして上半期の日経平均のPERの平均値は13.08倍でした。
昨日(7/7)時点の日経平均のEPS(一株当たり純利益)は約2070円
したがって13.08×2070≒27000円
これが今の日経平均の適正水準ともいえるでしょう
ついでに
12.5×2070≒25900円
13.5×2070≒27900円
これが示しているのは日経平均は26000円以下があれば買い
28000円に近づいたら売りのスタンスを取るべし
今しばらくの間はこの戦略が当てはまるのではないでしょうか。
【荒野浩の相場論】今年上半期の平均PERは13.08倍 足下の実力? - YouTube
投資の極意は師匠と勉強にあり
今から100年ほど前の生まれ
学歴は尋常高等小学校(今でいう中学校)を卒業して15歳で就職し、
その後色々な職を転々とし、最後に証券会社に就職
そこで頭角を現し財を築いて、自分の証券会社を設立しました。
そして立花証券を経営しながら
最終的な個人資産は数百億になったと言われています
日本では数少ない立志伝中の人物で
「私の履歴書」という自伝も書いているので
図書館で借りて読んでみました。
いくつかその中で感じたことを書いてみましょう。
①相場師として晩節を全うした人はいない。
相場を会社の事業として行った人しか最終的には残らなかった。
相場の上げ下げで儲けた損したとやっていた人たちは全てみじめな最後を遂げた。
②絶対的な師匠を持て
この人だ!!という師匠が見つかったら、その人からすべてを吸収し学び尽くす
但し、ただ心酔して没入するのではなく、これを冷静かつ批判的に行うべし。
③一に勉強、二に勉強、三・四がなくて五に勉強
世の中の雑事(人との付き合いー酒やゴルフー、行事など)は必要最低限にし、
これによって浮いた時間は全て勉強につぎ込む、勉強は一生終わることはない。
さて、自分を振り返ってみてどうでしょうか。
2022年のダウ平均のサイクルはどうなっているか
米国のダウ平均については大統領選挙に基づく4年サイクルと
景気変動に基づく10年サイクルがあることが広く知られています。
そこで2022年にはこれらのサイクルからすると
ダウ平均が年間を通じてどのような動きになるのでしょうか。
但し、これはあくまで「予想」ではなく統計データに基づく
「過去の事実」であることに注意しながら見る必要があります。
まずは大統領選挙に基づく4年サイクルですが
今年は大統領選の中間選挙の年になりますので以下の通りです。
上記のグラフの赤線が全ての年を平均したダウの月別の動き、
青線が中間選挙の年だけを平均した場合のダウの動きになります。
較べてみると中間選挙の年は9月か10月頃までは
パッとしないことが一目で分かります。
次に景気変動に基づく10年サイクルですが
今年は2022年で末尾が2の年になりますので以下の通りです。
こちらの方も赤線が全ての年を平均したダウの月別の動き、
青線が西暦の末尾が2の年だけを平均した場合のダウの動きになります。
一見して分かるのは年間を通じたパフォーマンスがあまり思わしくないこと
特に6月から7月と9月から10月には注意が必要ということです。
これはあくまで「過去の統計的事実」なのですが
一つの傾向としてある程度は参考になるのではないでしょうか。